![]() |
|
Spaces home KOBE DiaryPhotosProfileFriendsMore ![]() | ![]() |
KOBE Diary神戸からの手紙
|
|||
|
July 25 あなたを諦めるな誰もがぼくの未来について諦めたとき、
それでもぼくは、ぼくを諦めなかった。
どんなに酷い絶望的な状況に置かれても、
ぼくは、ぼくの人生に決死で食い下がった。
そのとき、ぼくは本当の友と贋の友を見極めることができた。
それは重大なことではあったが、
それ以上に大切だったことは、
ぼくがぼくを決して諦めなかった、ということだ。
人生には、時にとんでもないことが起きる。 ぼくが絶壁に立っていることをいいことに、
強い風がぼくを漆黒の無限の闇に突き落とそうと吹く。
多くの仲間が「彼はこれでもうおしまいだ」と思った。
ものかきのある先輩は「あなたには才能のカケラもない」と笑って去った。
そんなとき、
落ちてなるか、諦めてなるかと、
ぼくが這いつくばってしがみついたのは、
ぼくの生命そのものだった。
それでもぼくは生きている、ということじたいだった。
誰も信じないときにこそ、 あなたはあなたを信じて欲しい。
誰も諦めるときにこそ、
あなたはあなたを諦めるな。
思い返してみるがいい。 人生には、悪いことのほうが確かに多いだろうが、
暗闇から突然太陽の光が差したときもあったはずだ。
人生はドラマティックに変転する。
あなたがあなたを決して諦めないとき、
やがて闇のほうが諦めて退く。
それは疑いようのない真実だ。
だからあなたよ。 どんなときもあなたを諦めるな。
あなたの未来を諦めるな。
あなたは生きている。
それは、あなたが希望の存在だということだ。
だからあなたは、あなたの生命をこそ固く握り締めて生きるのだ。
それは必ず光を発するのだから。
生命の尊厳とは、 観念の言葉ではない。
まずあなたがあなたを諦めないことからはじまる、
あなたがそのことによって獲得する、
内実をともなう言葉であり、真実の言葉なのだ。
July 24 10000ページビューへの御礼本年2月1日、このブログを立ち上げてより半年足らず。
本日、ページビューの合計が10000を突破いたしました。
「KOBE Diary」は、<ものかき>である私が、
自らに「毎日、書く」ということを科すためにはじめたものです。
たったお一人でも、見てくださる方がいれば、
それだけでもうれしいことなのに、
このようなたくさんの方々が訪問してくださるようになり、
ただただ感謝の言葉以外にはございません。
本当にありがとうございます。
これからも精進を重ね、さらに書き続けてまいりますので、
どうぞ何とぞよろしくお願い申し上げます。
Kenji Oka
生きるということの驚異ぼくたちは、毎日を何となく生きているように見えるが、
けれども体の細胞は、この生命体を保とうと、
つねに、瞬間瞬間、懸命に努力を重ねている。
たとえば、無数の皮膚細胞が、毎日、死滅と生成を繰り返している。
血液は細菌と戦い、酸素をすみずみまで運び、
心臓は柔軟に各部位の活動に対応しながら動きを止めず、
肺は呼吸を促して酸素を取り入れて燃料とし、
肝臓や胃や、他の臓器のすべてもまた、
それぞれの持分を懸命に維持し、活性化させようと働く。
そして脳は、それぞれに指令を出し、要求を聞き、
肉体を保ち刷新し、精神を呼び覚ます。
そうして何億もの細胞が団結し、調和しようとしながら、
「私」という一個の人間をかたちづくっているのだ。
良く考えれば分かることだが、 「私」は、自分自身を所有しているように見えて、
実は、自分自身の肉体や精神の要求に、応えようとして動いている。
あなたが眠るとき、あなたは肉体と精神をリフレッシュさせようというあなたの本能に従っている。
あなたが食事をするとき、あなたはあなたという実体を持続させようとしているあなたの本能に従っている。
あなたが悩むとき、あなたは困難を超えたいという精神の本源的な働きに従っている。
「私」という意識は、たとえば、この血液の流れをコントロールしている主体でさえない。 それを動かしているのは、もっと別の力だ。つまり生命そのものだ。
むしろ「私」は、この肉体や精神の指令や要求に従って行動しているだけだ。
つまり、
「私」という意識は、私の肉体や精神の所有者でも監督者でも庇護者でもない。
むしろ、
私の肉体や精神こそが、「私」という意識の所有者であり監督者であり庇護者だ。
だからあなたが、あなたや他者の生命に干渉するということは、
所有者のように振る舞うことは、
生命に対する傲慢である。そこに戦争そのものが犯罪である根拠がある。
あなたは、生きている。 それ自体が、ひとつの大きな驚異だ。
ぼくたちは、自分や他者の生命に対して、もっと謙虚であるべきだ。
そうして、あなたや他者が、もっとより良く生きることに、
持てる力と知恵を使おうではないか。
July 23 遠い呼び声いつからかぼくは、その呼び声を聞くようになった。
空を見上げれば、その空の遥か彼方から、
森に分け入れば、その森の奥深くから、
海を見つめれば、その海の遥か彼方から、
声は聞こえてきた。
その声は、ぼくの心の深層部にある弦を響かせて、
ときに音楽になり、ときに視覚的なイメージになり、
ぼくの表層に立ち昇ってきた。
それは、生命そのもののリアリティに関するものだ。 生きることがリアルであること。
たとえば血が匂い、血が熱を持ち、自らが生きて、
ぼくの体を流れている、
いや流れようという意志を持っているといった、
すべてのリアリティ。
その声は、 地球が誕生するよりもさらに古くから響く、
およそ宇宙の存在にも関わる、
生命の根源的な力そのものの声なのだろう。
ぼくは、その声に励まされている。 ぼくが生きて生き続けようとすることは、
その声に応えることだ。その声の望みだからだ。
ぼくは、生きることを蔑むなと叫ぶ。 生命体として、ましてや人間として、
この世界にかたちあるものとして存在している。
それが、どれほど尊く、貴重で、在り難いことなのかと、
その声はうたい続けているからだ。
July 22 君を肯定せよ君よ、君はここまできた。
確かに道はまだ遥かに長いが、
それでも君はここまで歩みを進めてきた。
そのために君はどれほどの苦しみと悲しみを越え、
絶望や諦めと戦い、勝ち進んできたことか。
君よ。
そのような君自身を褒め称えるのだ。
友は、誰もがそれなりに頑張って生きている。 そのような友への恨みや辛みは、停滞者の繰言だ。
師子たる君は、悪に対して吼えよ。
友を断じて擁護せよ。
そうしてまた明日へと向かおう。
君が君自身を認めるとき、 君は豊かさを獲得するだろう。
君は宇宙を抱きしめるだろう。
そうして君は人をも認めるだろう。
そうだとも。
生きるということは、宇宙の本源的な行為だ。
生きることを認めることは、宇宙の本源に包まれることだ。
君よ、
君自身を肯定せよ。
君が生きていること自体を肯定せよ。
断じて君を卑下するな。
君を卑下することは、
君の生命としての本源を卑下することだ。
人間を卑しめる魔の働きは、いつの間にか、
君をそうのようにして打ち負かそうとするだろうが、
断じて負けるな。胸を張れ。
道は長い。
死んでさえなお道は続く。
だからこそ、
ほんの少ししか進んでいないことを嘆くより、
そのほんの少しを歩み来た自分自身を讃えるのだ。
君は明日へと進んでいる。
それ自体が何よりも尊い、生きるという行為だ。
君は何ものにも負けてはいない。
ぼくはそう信ずる。
July 21 人間を見落とすな人間に関心があるようにして、実は、
その人間の権威に関心を寄せていたりする。
その人間が持つ経済的価値に関心を寄せていたりする。
つまり、そのような者は人間を見落としている者だ。
そこに一人の人間がいることに注目せよ。 地を這って嘆いていようが、
うずくまって虚ろになっていようが、
泥まみれで泣いていようが、
病んでいようがいまいが、
大きかろうが小さかろうが、
幼かろうが若かろうが老いていようが、
それは人間としての生を持つ、
誰人も奪うことができない生存権を持つ、
尊厳すべき、
かけがえのない、
一人の人間なのだ。
戦争では、何の罪もない人間が命を落としても、 戦争当事者は罪の意識を持とうとしない。
自国の兵士の死は「損失」として数えられ、
敵対する側の兵士の死は「収穫」として数えられる。
それは、人間を見落とした者の仕業だ。
断じて間違っている。
哀しみを遮断する者よ。 確かにその耳には聞こえまい。
その耳はもはや人間の耳ではないからだ。
人間を見落とすな。 人間であることを忘れるな。
それを忘れたとき、自分もまた人間ではなくなることを忘れるな。
ともすると誰も、自分の哀しみばかりが大きく胸に響いて、 他人の哀しみには無関心でいる。
だが、誰人の哀しみも、同じ重さだ。
あなたよ。
哀しみは今日も空に満ちていることを、
どうかどうか忘れないでくれ。
July 20 あなたの哀しみを忘れない何と多くの哀しみの海を、あなたは渡ってきたのか。
その涙は海に流れ、少しの歓びや夢と溶け入って、
もう誰にも分からなくなっているだろう。
けれどもぼくは知っている。
ぼくは忘れない。
あなたは今日も、ひそやかな決意を秘めて微笑んでいる。 その明るい太陽の笑顔の中に、哀しみは秘められていて、
誰もそれを信じる人さえいなくなった。
けれどもぼくは覚えている。
ぼくは忘れない。
あの非道なあなたへの仕打ちを。 誰もが忘れることで、消え去ったように勘違いしていても。
ぼくの憤怒は消え去らず、
ぼくは必ず仇を討つ。
卑怯者や恩知らずに決してならないために、
今日もぼくは憤怒を抱いて生きる。
驕り高ぶる人間への不信者を、 ぼくは決して許さない。
だから必ず勝利する。
それがぼくの生き方だ。
あなたを愛する生き方だ。
July 19 ぼくの小さな望みぼくは、1000年先の地球や人類を見届けたいと思う。
地球の歴史に比べれば、それさえ一瞬の時間帯なのだが、
それがせめてものぼくの望みだ。
良しにつけ悪しきにつけ、時代の進展は速度を上げ続け、
1000年先の人類が生き延びている保証はどこにもないほどだ。
けれどもそれでも生き延びるためには、いま何が必要なのか。
それを考えることこそ緊急の課題だからだ。
だがぼくに成し得ることは、せいぜいしれたのものだ。 せめて世界文学と呼べるものを書いて残す。
人類は一つでなければならないことを書いて残す。
せめて、それぐらいは成さねばならない。
それさえ可能かどうか分からないのだが、
それはぼくが師に約束したことだから、
何としてもやり遂げようと思う。
だから学ぶことは山のようにある。 知識も知恵もまだまだ不十分極まりない。
人の痛みや苦しみに背を向けている自分がまだいる。
その怠慢を克服しなければならない。
今日成すべきことを明日に引き伸ばす自分がいる。
その惰性を打ち破らなければならない。
ぼくは世界と人間を知らなければならない。
もっともっと知らなければならない。
そうしてやっと、ぼくの小さな望みは叶うだろう。 その小さな望みの達成が、やがて多くの人々の心を動かすように、
ぼくは毎日祈る。
July 18 星に手を伸ばして生まれいずる星がある。
今日も明日も、星は無数に生まれ、無数に滅している。
夏の夜の星たちよ。
海の上に瞬く星たちよ。
ぼくの手と、そのきらめきは、きっと結び合っている。
人は死んで星にはならなくても、
ぼくらは生きて星と結び合っている。
ほら、手を伸ばしてごらん。
その指先に、星が瞬いて応えてくれている。
どんなに距離を離れようが、
ぼくらの見上げる星が、数億年後の光であろうが、
そんなこととは関係なしに、ぼくらは結び合っている。
深く暗い夜の海の空には、銀河がたなびき、
それさえまだ地球を含む銀河系の一部でしかなくて、
その先にはまだまだ無数の星々がある。
宇宙はたった一つではなくて、
ぼくらの知らない宇宙がまだ無数に存在する。
生まれては消えていく、すべては、そのような存在として、
ぼくらは同じ存在なのだと、星は語っている。
ほら、手を伸ばしてごらん。 触れることができるだろう。
星々の息遣いに。
ほら、耳を澄ましてごらん。
聞こえるだろう。
星々の声が。
君よ。だから今夜も心安らかに眠れ。 君は一人じゃない。決して。ね…。
July 17 心青き夏よ空はくっきりと青く、南の海上には入道雲が立ち上る。
ぼくはここまで来た。
あの厳寒の冬から心躍る春へ、
そして力満ちる夏へと。
ぼくはぼくなりに、しっかりと前を向いて歩んできた。
夏はやがて秋に向かい、
秋はまた冬に向かう。
それらの季節の変転を、ただ移ろいゆくまま眺めてきた過去に別れを告げ、
ぼくはいつも未来を目指すようになった。
ぼくはやがて到達するのだ。
ぼくが思い描くぼく自身の未来へと。
いまぼくの時を刻む主体はぼくであり、
ぼくはぼくを生きている。
あなたよ。あなたよ。 これまでにぼくは、どれほどの苦渋の時を過ごしてきたか。
これまでにぼくは、どれほどの生き難さを超えてきたか。
あなたよ。あなたよ。
どんなときも、ぼくを信じ続けてくれたあなたよ。
ぼくはどれほどの感謝を持って応えればよいのかも知らないほどだが、
ぼくは必ず応えていこう。
別に世界の覇者になるわけではないが、
ぼくがぼく自身として光り輝くまで、
もう一歩のところまで来ていることは確かなことだ。
夏よ。 光満ちる夏よ。
力満ちる夏よ。
心青き夏よ。
ぼくは清冽の心を抱いて今日を生きよう。
この腕が、あなたに届く日まで。
July 16 のんちゃんへのお返し君は、ずっとぼくの指を握りしめていたね。
ぼくが離そうとしたら、ぎゅっと力を入れて離さまいとしていたね。
君は、ずっとぼくのひざで眠っていたね。
ぼくの体に細い腕をまわし、離れまいとしていたね。
さみしかったんだね。
あったかさに餓えていたんだね。
ぼくはとても細い体だが、
君の体はぼく以上に細く、君の心はぼく以上に繊細だ。
けれども君の心臓はとくとくと音を立てて動き、
君はとても伸びやかに成長したがっている。
君は「私は人間だ」と声にならない声で叫んでいる。
のんちゃん。 ぼくは君が大好きだよ。
そう。ぼくは君と会うのがとっても楽しみだ。
なぜ君が甘えていけないのか。
ほかの大人たちは理解しないけど、
ぼくはいっぱい君を甘えさせてあげる。
誰にも文句は言わせないからね。
のんちゃん。 君にはほんとうは夢がいっぱいつまっている。
君にはほんとうはとても大きな未来がある。
君がじゅうぶん人を愛することができるためには、
君がいま、じゅうぶん愛されなければならないだろう。
君はこの世界でどうしても必要な存在なのだということを、
大人たちが認識し、そのように行動しなければ、
どうして君は、明るく育つことができるだろう。
君が態度でそれを示しているのに、
どうして大人たちは無関心を装うのか。
のんちゃん。 君はとても優しい子なんだ。
君はとても優れた子なんだ。
ぼくはだから、そんな君が大きく羽ばたくことができる未来を、
必死で創造しなければと思う。
それが君へのお返しだ。
だってぼくは、そんな君から、
こんなにいっぱいの愛を受けているのだから。
July 15 降り注ぐ愛を君はほんらい、あふれるほどの愛を受けて当然な存在なのに、
どうして大人たちは、それを知らないのか。
自分に自信を持てない大人たちは、
結局は子どもに対しても自信を持って接することができずにいて、
自分の生き方を肯定できない大人たちは、
結局は子どもの生を全面的に肯定することができずにいる。
子どもを甘やかすことはいけないと言いながら、 大人たちは自分を甘やかしているだけだ。
子どもが甘えてどうしていけないのだ。 子どもが愛を求めてどうしていけないのだ。
子どもが人間を全幅に信頼しようとしてどうしていけないのだ。
子どもが一人の人間として認められようとしてどうしていけないのだ。
子どもが自分の持てる個性を発揮しようとしてどうしていけないのだ。
大人たちよ。 大きな大きな夢を抱くのだ。
その夢で子どもを包み込むのだ。
あなたが描く虹がなければ、
どうして子どもに未来があるだろう。
大きな大きな虹を描くのだ。
その虹を指さして、子どもと一緒に微笑むのだ。
未来はこんなに素敵だよと、約束してみせるのだ。
ああ、どうか大人たちよ。 降り注ぐほどの愛を子どもに与えてくれ。
あふれるほどの愛を子どもに与えてくれ。
これでじゅうぶんなんてことは決してないのだから。
July 13 井の中の蛙井の中の蛙 大海を知らず と言うが、
この世の中には、
ちいさなちいさな権威者や権力者がひしめいている。
ぼくはこれまでに、
自分は兵庫一、神戸一を自認する人々をたくさん見てきた。
それは、みんな自分たちの領分を侵されまいと必死で、
微笑ましくさえあった。
そう、その領分を守ることは彼らの死活問題なのだから。
家庭、地域、組織、いずれにあっても同じだが、 そのような井の中で、一番だと威張って何が愉快なのか。
ぼくには皆目見当も付かない。
彼らはみな、 平和そうな顔をしていようがいまいが、
暴力で家庭を支配しようとする男と、
その行為が同じ線上にいることを知らない。
専制的な権力で民衆や従業員を支配しようとする権力者と、
大同小異の道を歩んでいることを知らない。
つまり、彼らはみな、一人で立つことができずに、
権威という幻想に寄りかかり、幻想で支配し、自ら幻想に溺れる、
哀れな人間たちだという事実を。
あなたよ。 井の中の蛙であることをやめよ。
弱々しい裸体を、幻想の甲冑で包む愚かさを超えよ。
そのような甲冑はやがては錆びて滅んでいく。
だから、どうせなら、
弱々しい裸体を、風雨にさらして生き延びるすべを身につけよ。
そうして自らの精神をこそ鋼鉄以上に鍛え上げていくのだ。
どうせ短い一生なら、
幾つになっても大志を抱き続けたほうがいいに決まっている。
心を老いさせないほうがいいに決まっている。
世界を舞台に、
未来に向かって、
死んで絶対に歩みを止めないぞと、
そう言い続けようではないか。
July 08 異星人の存在火星に氷が存在した証拠の画像を、
無人探査機フェニックスが送り届けてくれた。
火星がかつて生命の存在に適した場所であったことも、
証明されているという。
火星探査は、
一方では、人類が地球を飛び出して別の惑星に進出しようという、
「生命それ自体」が持つ進化の本質に由来しており、
もう一方では、
地球以外に存在しうる生命体と出会いたいという、
これもまた「生命それ自体」が持つ宇宙への希求に由来している、
と、ぼくは思う。
やがて人類は火星に到達する。 そして人類は「地球人」から「太陽系人」へと進化していくだろう。
地球以外にも当然、生命体は存在しうる。万一、それが火星でないにせよ。
だが、異星人はいるのか? 必ずいる。
それはすべての宇宙飛行士たちの感想でもある。
では、なぜ地球の人類と交流を持とうとしないのか?
もしぼくが異星人なら、いまのままの地球の人類とは交流を持ちたくない。
なぜなら、まだ人類同士が反目し合い、奪い合い、殺し合っているからだ。
そのようなままの地球に降り立つことが、
どうして異星人にとってプラスになるだろう。
人類は一つにならなければならない。
核兵器を廃絶し、利権争いを止め、戦争を止め、生存圏である環境の破壊を止め、
人類益と生命の尊厳という観点に立ち、
国家という枠組みのしがらみから解放されなければならない。
そうしてはじめて異星人は、人類を認めるだろう。
人類諸君、まず争いを止めよ。 それこそ異星人からのメッセージだ。
そうぼくは思うが。
July 07 大いなる理想結局ぼくらは、どれだけ大きな理想を持てるかだ。
この世界から悲惨をなくすのだ、
すべての人々を幸福へと導いていくのだ、
人類の宿命を転換しゆくのだ、
といった、大きな理想を。
もちろん日常の些細なことにも気を配らなければならない。 少しでも儲けて家族を養わなければならない。
スーパーでは少しでも安くて栄養価の高い食品を買い、
バランスの良い食事をしなければならない。
近隣の人々とは仲良くしなければならない。
下げたくない頭を下げざるをえないこともあるだろう。
だがそうしながらでさえ、
ぼくらは、どうしたって、より大きなロマンを抱く必要がある。
いずれにせよ、人生はそんなに長くはない。
恋する人と、愛しい子どもと、笑顔で毎日を過ごすためにこそ、 世界の人々の嘆きの声が渦巻く空に、耳を傾けるのだ。
お金持ちになることもいいかもしれない。 大きな家を建てることもいいことかもしれない。
カラオケや酒でストレスを解消することもいいかもしれない。
だが、それだけでは、何とつまらない人生なのか。
それらの瞬間が、より大きな理想に結びつくとき、
ぼくらの人生はリアルに手ごたえのある、
充実したものに生まれ変わる。
これが生きるということなのかと、感謝と感動に包まれるのだ。
生意気なことを言うやつだと、思うかもしれないが、 それが真実なんだ。
July 06 果てなき夜を漂う者よこの宇宙にあっては、
光はごくわずかだ。
光を発するものは、懸命に自身を燃焼させて、
身を焼き尽くすまで、その光を届けようとするが、
それは本当に、
ごくわずかの選ばれたものだけに与えられた使命なのか。
果てなき夜を漂う者よ。
どこまでも流離う者よ。
あなたの存在は、だがすべての存在に影響を与えている。
光り輝く者も、 光を受けて輝く者も、
すべては結び合っていることを忘れないでくれ。
この宇宙にあって、
どのように微弱な存在であろうとも、
誰もがかけがえのない存在だ。
ましてや熱を発し、動き、心さえあるあなたは、 この宇宙にあって、選ばれた存在なのだ。
生きるということを意識することは、
それだけで使命ある存在なのだ。
果てなき夜を漂う者よ。 我らはみな、そうかもしれなくても、
生きることを知る者は、
宇宙を認識し得る者は、
この宇宙に積極的に関わることが可能な存在なのだ。
あなたの生には、意味があるのだ。
まぎれもなく。
July 04 切なさを抱きしめて今日、君は、
生きることの切なさに耐えているんだろうな。
自分の歩く道を照らす光もなく、
眠れぬ夜を過ごしているんだろうな。
手を伸ばせばそこにあるはずの星がつかめなくて、
今夜もため息を漏らしているんだろうな。
君よ。
愛しい君よ。
そうなんだ。
生きることは切ない。
誰も自分の道を照らしてなんかくれない。
輝く星は簡単にはつかめない。
君が操る舟は今夜も波に揺られて、 君は疲れた体を休めることもできなくて、
凪ぎの海は風を求めて、
寄る辺たる島影も見えず、
君はそれでも航海を続ける。
君よ、君よ、 誰もがそうではないにせよ、
最初から幸福な人生などかりにあっても、
この世界は矛盾の風雨ばかりが吹いているのだから、
結局は誰もが自分を強くしていく以外にない。
耐えに耐え、けっして諦めず、
そうして自らの心に太陽を昇らせていく以外にない。
歳をとって、繰言ばかりを言う人生ほどつまらないものはない。 そんな大人にならないために、
君の一切を背負っていく以外にない。
大丈夫だ。 その切なさは、君に人間としての血が通っている証だ。
大丈夫だ。
君ならできる。
今夜も切なさを抱きしめる君よ。
君が抱きしめた切なさこそは、
いつか必ず宝石となって君を輝かせるのだから。
心配しないで。
さあ、また明日に向かおう。
July 03 生きるんだぼくは知らなかった、
君がそんなに苦しんでいたなんて、
君がそんなに病と戦っていたなんて。
生きるか死ぬかという戦いを終えて、
君はぼくに電話をくれた。
その声は、以前とは変わらなかったけれど、
なんだかちょっとだけ生き急いでいるようにも思えた。
急がなくっていいんだ。君の人生はまだこれからはじまるんだ。
いっぱい、いっぱい、喜びも悲しみも味わって、
人を愛する切なさも、尊さも、苦しさも、勇気も胸に抱いて、
君はやっとすばらしい歌うたいになれるんだ。
苦しかっただろうな。 寂しかっただろうな。
痛かっただろうな。
怖かっただろうな。
そんな君の様子を思い浮かべて、
ぼくは涙が滲む。胸が震える。
まだ若き君よ。 必ず拓け。君の未来を。
君は、ぼくが見ることができない、未来の地球を預かっている。
ぼくにできることはなんでもする。
約束する。
だからもし、これからそんな苦しみに出合ったら、 きっと、きっと、ぼくに連絡をくれ。
でなきゃ、ぼくは後悔する。
今回だっていっぱい後悔してる。
なんでぼくが知らなかったのかと。
知っていたら駆けつけて君を抱きしめていただろう。
知っていたら一緒に泣いていただろう。
この距離の遠さなどぼくには関係ない。
生きるんだ、君よ。 ぼくはだから今日も祈るから。
君に幸あれと、君に勇気あれと祈るから。
| |||